都市ガスとプロパンガスの違いとは?メリット・デメリットや節約方法を紹介!

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都市ガスとプロパンガス、どちらを選ぶべきかわからない方は多くいます。ガス料金の節約は家計の見直しで重要なポイントです。本記事では、都市ガスとプロパンガスの違いやメリット・デメリット、ガス料金を安くする方法など詳しく解説します。

記事を読めば、自分の家庭に最適なガスの種類を選び、効果的に料金を節約する方法がわかります。一般的に都市部では都市ガス、郊外ではプロパンガスが主流です。それぞれに特徴があるため、自分の生活スタイルに合わせて選びましょう。

目次

都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガスとプロパンガスの違いについて、以下のポイントを解説します。

  • 原料・主成分
  • 供給方法
  • 発熱量・火力
  • 供給エリア
  • ガスの重さ
  • 使用可能機器
  • 料金体系

原料・主成分

都市ガスとプロパンガスの主成分は大きく異なります。それぞれの主成分は以下のとおりです。

  • 都市ガス:天然ガス
  • プロパンガス:プロパンとブタンの混合物

都市ガスは気体状態で供給されますが、プロパンガスは液体状態で供給され、使用時に気化します。原料と主成分の違いが、両者の特性や使い勝手に影響を与えています。

供給方法

供給方法も、都市ガスとプロパンガスの大きな違いです。都市ガスは、地下に埋設されたパイプラインを通じて各家庭に供給されます。プロパンガスは、ガスボンベを各家庭に設置して供給する方法です。都市ガスは安定した供給が可能ですが、プロパンガスは災害時に強い特徴があります。

ガスの使いやすさは安全性にも関わるため、選択する際の重要な要素となります。

発熱量・火力

発熱量・火力は、都市ガスとプロパンガスの違いの一つです。都市ガスとプロパンガスの発熱量は、以下のとおりです。

  • プロパンガス:約24,000kcal/m³
  • 都市ガス:約10,000kcal/m³

都市ガスは火力調整が簡単なため、繊細な料理が向いています。プロパンガスは、火力の強さを活かした料理に最適です。プロパンガスは発熱量が高いため、同じ調理時間でも使用量が少なくなります。ガス機器の効率も、発熱量に左右される要素です。

供給エリア

都市ガスとプロパンガスの明確な違いは、供給エリアです。都市ガスは、主に都市部や人口密集地域で利用されています。プロパンガスは、地方や郊外、都市ガスが整備されていない地域で使われています。新築マンションや大規模開発地域の多くが都市ガスです。古い住宅や山間部では、プロパンガスがほとんどです。

住んでいる地域や建物の特性によって、利用できるガスの種類が異なります。引っ越しや新居を検討する際は、供給エリアの確認が重要です。

ガスの重さ

ガスの重さは、都市ガスとプロパンガスで大きく異なります。安全性や使用方法にも影響を与えるポイントです。ガスの重さによる違いを以下にまとめます。

ガスの種類都市ガスプロパンガス
特徴空気より軽い空気より重い
ガス漏れ時の
滞留位置
天井付近床付近
ガス漏れ時の
対応方法
上方への換気が効果的下方への換気が有効
ガス警報器の
取り付け位置
天井近くに設置床近くに設置

ガス漏れ時の対応や、警報器の設置位置に対する正しい理解が重要です。

使用可能機器

都市ガスとプロパンガスでは、使用できるガス機器に違いがあります。それぞれのガスの性質や圧力の違いに対応するため、専用の機器が必要になるからです。

都市ガスは空気より軽く、低い圧力で供給されるため、性質に合わせた構造の機器が使われます。一方、プロパンガスは空気より重く、高い圧力で供給されるため火力が強く、対応した機器が必要です。ガスコンロや給湯器などは、都市ガス用とプロパンガス用で明確に区別されており、互換性はありません。

仮に異なる種類の機器を誤って使用すると、火力の異常や不完全燃焼、ガス漏れによる事故の原因になるリスクがあります。ガス機器を選ぶ際には、自宅で使用しているガスの種類を確認し、適切な機器を使うことが大切です。都市ガスとプロパンガスでは、ガスの特性に応じた専用機器を使用する必要があります。

料金体系

料金体系も、都市ガスとプロパンガスの違いです。それぞれの料金体系は以下のとおりです。

  • 都市ガス:基本料金と従量料金の二部制
  • プロパンガス:基本料金、従量料金、設備料金の三部制

都市ガスの料金は、地域ごとに統一されています。使用量が多いほど単価が安くなる逓減制のため、大量に使用する家庭に有利です。プロパンガスの場合は、販売店によって料金が異なります。使用量に関わらず単価が一定の場合が多いため、少量利用の家庭でも都市ガスより割高になります。

自分の使用状況に合わせて、最適なものを選択しましょう。

都市ガスとプロパンガスのメリットの違い

都市ガスとプロパンガスのメリットについて解説します。

都市ガスのメリット

都市ガスのメリットは以下のとおりです。

  • 安定した供給と低価格
  • 災害時の復旧が早い
  • 環境への負荷が少ない
  • 火力が安定している
  • ガス機器の選択肢が多い

都市ガスは月々の料金が比較的安く、料金の透明性も高い点が魅力です。自動検針システムにより正確な請求が行われ、大量使用時には割引制度もあります。家族が多い世帯に、特におすすめです。プロパンガスと比べて二酸化炭素の排出量が少ないため、環境意識の高い方にも適しています。

地震などの災害後も早期に復旧し、安心して利用できるエネルギー源です。

プロパンガスのメリット

プロパンガスは災害時に強く、停電時でも使用できます。供給エリアが広く、山間部や離島でも利用が可能です。火力が強いため、調理や給湯に適しています。ボンベ交換で簡単に設置・移動が可能です。価格変動が少なく、長期的な価格の安定性がある点もメリットです。ガス漏れの検知が簡単なため、安全面でも優れています。

小規模な需要にも対応しやすく、さまざまな家庭環境で重宝されます。災害に備えたい方や調理にこだわりたい方におすすめの選択肢です。

都市ガスとプロパンガスのデメリットの違い

都市ガスとプロパンガスのデメリットの違いを解説します。

都市ガスのデメリット

都市ガスのデメリットは以下のとおりです。

  • 自然災害が発生すると供給が遮断される
  • 供給エリアが限られている
  • ガス漏れに気づきにくい

都市ガスは無臭のため、ガス漏れ警報器の設置が欠かせません。工事や設備投資には相応の費用がかかり、供給事業者の選択肢も限られています。料金プランの変更が難しい場合があり、引っ越し時には新規契約や解約手続きが必要です。自分の生活環境や優先事項に合わせて、都市ガスの利用を検討しましょう。

プロパンガスのデメリット

プロパンガスのデメリットは以下のとおりです。

  • 価格が高く、変動しやすい
  • ガスボンベの設置スペースが必要
  • 定期的にガスボンベの交換が必要
  • 災害時にガスボンベが転倒しやすい

引っ越し時にガス設備の撤去費用がかかる可能性があるため、注意が必要です。長期不在の際は、ガスの元栓を閉めてください。プロパンガスは都市ガスと比べて、利便性や経済性の面で劣る部分があります。

都市ガスとプロパンガスの選び方

都市ガスとプロパンガスのそれぞれがどんな人におすすめかを解説します。

都市ガスがおすすめの人

都市ガスは、以下のような人におすすめです。

  • 都市部や人口密集地域に住んでいる人
  • 安定した供給を希望する人
  • ガス料金を安くしたい人
  • 災害時のインフラ復旧の早さを重視する人
  • ガス機器の選択肢を多く持ちたい人

都市ガスは、環境に配慮したエネルギーを使いたい人にとっても良い選択肢です。プロパンガスに比べて、CO2排出量が少なくなります。自分のニーズや生活スタイルに合わせて、都市ガスの利用を検討しましょう。

プロパンガスがおすすめの人

プロパンガスは、以下のような人におすすめです。

  • 都市ガスの供給エリア外に住んでいる人
  • 災害時のガス供給に不安を感じている人
  • ガス料金の変動に柔軟に対応したい人
  • 本格的な料理を楽しみたい人

プロパンガスは持ち運びが可能なため、屋外での調理や暖房に便利です。さまざまな場所で利用できます。比較的クリーンなエネルギー源で、多くの料金プランがある選択肢です。

ガス料金を安くする方法

ガス料金を安くする方法は、以下のとおりです。

  • ガスの使用量を節約する
  • ガス会社を見直す
  • プロパンガスから都市ガスに切り替える

ガスの使用量を節約する

ガスの使用量を節約すると、ガス料金を大幅に削減できます。給湯器の温度設定を下げたり、シャワーの使用時間を短縮したりする方法が効果的です。お風呂の追い炊きを控えるのも、大切な心がけです。調理の際は、ため洗いや火力調整、ふたの使用などをすると、ガスの節約になります。

暖房は必要な時だけつけ、温度を1〜2度下げましょう。窓や壁の断熱対策をすると、暖房効率が上がり、ガスの使用量を減らせます。定期的なガス機器のメンテナンスも大切です。故障や不具合を防げば、無駄なガス消費を避けられます。小さな工夫の積み重ねにより、大きな節約が可能です。

ガス会社を見直す

ガス料金を節約するには、ガス会社を見直しましょう。ガス会社を見直す際のポイントは、以下のとおりです。

  • 電力とガスをセットで契約する
  • ポイント還元や割引サービスを活用する
  • 契約期間や解約金の条件を確認する
  • オンライン申し込みや口座振替での割引を利用する
  • 季節や使用量に応じたプランを選ぶ

顧客サポートや緊急時対応の質も比較すると、安心して利用できるガス会社が選べます。環境に配慮したガス会社を選ぶと、持続可能な社会への貢献が可能です。ガス会社の見直しは家計の節約だけでなく、より良いサービスや環境への配慮も含めた総合的な判断が必要です。

プロパンガスから都市ガスに切り替える

プロパンガスから都市ガスへ切り替えると、ガス料金を節約できます。お住まいの地域が、都市ガスの供給エリアかどうかを確認しましょう。都市ガス会社に切り替えの申し込みをした後、現在利用しているプロパンガス会社に解約の連絡をしてください。

配管工事の日程を決め、既存の機器が都市ガスに対応しているかを確認します。工事当日は、立ち会いが必要です。安全確認と使用方法の説明を受けましょう。工事費や機器交換費がかかるかどうかは、事前に確認してください。月々のガス料金がどう変化するかも予測する必要があります。

ガスの供給が停止する期間も確認してください。集合住宅の場合は、管理組合や他の住民との調整も大切です。プロパンガスから都市ガスに切り替えて、ガスをお得に利用しましょう。
» ガス代の平均額から節約のポイントまで一挙解説!

プロパンガスから都市ガスへ切り替える方法

プロパンガスから都市ガスへ切り替える方法について、以下のポイントを解説します。

  • 切り替えの手順と費用
  • 切り替え時の注意点

切り替えの手順と費用

プロパンガスから都市ガスへの切り替えの手順は、以下のとおりです。

  1. 切り替えの流れと費用の説明
  2. 切り替えの相談・申し込み
  3. 現地調査・工事日程の調整

工事内容には、ガス管の引き込み工事や宅内配管工事、ガス機器の調整・取り替えが含まれます。安全点検の実施やガスの開栓も欠かせません。工事期間は通常1〜2週間程度かかります。費用は工事内容によって大きく変動しますが、おおよそ20〜100万円程度です。

具体的な金額は個々の状況によって異なるため、正確な見積もりはガス会社に確認してください。切り替えを検討している方は、まずはガス会社に相談するのがおすすめです。専門家のアドバイスを受けると、自分の状況に合った最適な選択ができます。

切り替え時の注意点

プロパンガスから都市ガスへの切り替えには、ガス機器の買い替えや交換が必要です。工事期間中は、ガスが使用できなくなる点に注意しましょう。建物の構造によっては、切り替えができません。賃貸物件の場合は、家主の許可が必要です。切り替え後の料金プランや契約内容もよく確認してください。

近隣住民への工事の影響も、考慮する必要があります。切り替え後は、安全点検や使用方法の説明を受けることも重要です。既存のプロパンガス設備の撤去費用が発生する可能性もあります。切り替え後のガス漏れ対策や安全装置の確認を忘れずに行うと、スムーズな切り替えが可能です。
» 賃貸物件でガス会社を変更するメリットと交渉方法を解説

まとめ

都市ガスとプロパンガスには、原料や供給方法、発熱量などさまざまな違いがあります。都市ガスは安定供給と低コストが魅力ですが、供給エリアが限られます。プロパンガスは災害に強く、移動が可能です。ただし、料金が高めになる傾向があります。

ガス料金を節約するには、使用量を減らしたりガス会社を見直したりするのが効果的です。プロパンガスから都市ガスへの切り替えも有効な方法です。ガスの選択は、居住地域や生活スタイルに大きく影響されます。自分に合ったガスを選べば、快適な生活を送れます。

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この記事を書いた人

東急線沿線に住んで20年以上。
東急ロイヤルクラブの会員になり、プラチナステージを目指す。
インデックス投資家。

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