新NISAをきっかけに投資をはじめたいと思っているけど、
- 投資ってよくわからない。なんだか難しそう
- 投資の知識もないし、損をするんじゃないか
と投資をはじめられない方は多いのではないでしょうか。
私は約20年前の20代の頃に株式投資で300万円もの大損をしてしまい、これ以降、投資なんてもうコリゴリで怖くて銀行貯金一筋を続けていました。
ただ、新NISAをきっかけに投資のことを一から勉強し直して、20年前の自分は間違いばかりを犯していたことに気づきました。
そんな私が過去の失敗から学んで、今回、以下の3つを考えてから投資をはじめました。
- 投資をはじめる前に必ず投資の目的を明確化する
- 投資先は絶対にインデックス投資
- 最悪の場合のシナリオを考えておく
この投資を始める前に守るべき3つの心得を紹介したいと思います。
本記事で一人でも多くの読者のみなさまが私と同じような過ちを犯さず、投資で成功して夢を実現できるのを祈っております。
①投資をはじめる前に必ず投資の目的を明確化する
私が20年前に投資に失敗した理由①:投資目的があいまいだった
私は20年前の社会人になりたての頃、寮生活で仕事も忙しく、海外出張も頻繁にあって、お金はあるけど、使う時間がないという状態で余裕資金がかなり増えました。
そんな中、ネット証券が流行りだし、周りで○○万円儲かったという話を聞いて、私も同じように儲かるだろうと安易な気持ちでとりあえず投資に手を出してみました。
結婚や住宅購入など将来の計画も深く考えずに、漠然と今ある余裕資金を増やしてやろうと株を購入しましたが、明確な目的や目標もないので、数日で何十万円と資金は増えていたのに、その時に売る判断ができずに売り時を逃してしまったのです。
失敗しない投資のはじめ方①:必ず投資の目的を明確化する
私の失敗例のようにやみくもな金儲けは絶対にやめてください。買うとき、売るときの重要な局面であなたの行動がぶれてしまいます。
まずは何のためにお金が必要なのかを必ず考えて、あなた自身で決めてください。お金が必要な目的がないのならば、実は貯金でも良いのかもしれません。
目的があれば、だいたい何年後にいくら必要という目標のイメージができてくるかと思います。
目標が決まればあとはあなたの現在の年収や資産から、どのような運用すれば目標を達成できるかが見えてきます。
私の場合の投資の目的
私の場合の投資の目的は老後に趣味の旅行へ行ったり、おいしいものを食べたり、日常生活だけでなくゆとりある生活を送るためです。
ゆとりある老後の生活のために、20年後、定年退職を迎える65才くらいのときに5,000万円を貯めておきたいと思っています。この5,000万円以外に退職金もあるので、貯めた5,000万円は運用を続けつつ、一部切り崩しながら老後の資金に使おうと計画しています。
私の現在投資に使える資金は、20年間貯めてきた銀行貯金があるので、NISAの非課税枠の1,800万円を5年は厳しいので、7年半をかけて積み立てて、あとは運用で5,000万円にしようと思い描いています。
②投資先は絶対にインデックス投資
私が20年前に投資に失敗した理由②:投資銘柄を深く調べもせずにギャンブル感覚で投資してしまった
洋服やレストランを選ぶときはあんなに悩むのに、なぜ何十万もする株を購入するのはこんなに安易に選んでしまったんでしょう。。。
20年前の私は投資信託というと騙されるという負のイメージしかなく、自分で個別株を選んで投資していました。最初はスターバックスなど優良そうな銘柄を購入し、少額の利益や損失に一喜一憂していました。
それだけでは飽き足らなくなり、当時、新興市場へ上場した企業の株価が直後数日の間に毎日ストップ高やストップ安を繰り返すのが話題になっていました。この激しい株価の値動きで一日で簡単に十数万円儲けられそうだったので、私も名前も聞いたことがない企業に投資するようになってしまいました。
今、冷静に考えれば当たり前なのですが、この上場直後の激しい相場の取引は、数日のうちに利益確定、または損切りをしなければいけないですよね。
ただ私は次の投資に失敗した理由③に続きますが売るに売れずに損失を重ねてしまいました。
もうこれは投資ではなく、ギャンブルのような感じで感覚がマヒしていたんでしょうね。
失敗しない投資のはじめ方②:投資先は絶対にインデックス投資
私はこの失敗の経験があるので、絶対に個別株で投資はしません。そんな私にぴったりの投資手法があったのです。それが「インデックス投資」です。
インデックス投資とは市場の値動きを示す指数(=インデックス)の値動きに連動をめざす投資手法で、主に投資信託で運用を行います。インデックスとしては有名なところでは日本なら日経平均、米国ならS&P500などがあります。
インデックス投資がおすすめな理由としては以下の3つがあります。
インデックス投資のおすすめ理由①:自動的に分散投資ができる
個別企業への株式投資の場合、株価はその企業の業績に大きく影響を受けますし、時には想定外の投機的な値動きをすることもあります。最悪のケースだとその企業が倒産した場合、資産はゼロになります。
これに対してインデックス投資なら、例えばS&P500米国の場合は代表的な500社、日経平均なら日本の代表的な225社など、自分一人では購入することができない複数企業への分散投資が可能となるのです。
インデックス投資のおすすめ理由②:投資にかける時間が少なくて済む
個別企業への株式投資の場合、どの企業を選ぶかが重要なので、いろいろな企業の業務内容、業績、株価を毎日チェックし、ライバル企業や業界への深い勉強も必要になります。
これに対して、インデックス投資なら購入している国の経済や市場全体をざっくり把握しておけばよいです。毎日の状況チェックも特に不要で、ニュースなどで一般的な情報さえ追っておけばよいだけです。
インデックス投資のおすすめ理由③:安い信託報酬で銘柄入れ替え、リバランスも自動
個別企業への株式投資の場合、業績や株価に応じて、自分で考えて銘柄を入れ替えたり、購入金額を変更したりする必要があります。
これに対して、インデックス投資なら、安い信託報酬でプロがインデックスに合わせて銘柄入れ替え、リバランスも実施してくれます。
私がインデックス投資で参考にしているおすすめの一冊
インデックス投資で絶対に守るべき3つの心得
以上のようにハイリスクで勉強に時間もかかる個別企業への株式投資より、安い報酬でリスクがかなり抑えられたインデックス投資は私のような投資の素人にこそおすすめなのです。
ただし、インデックス投資はインデックス型の投資信託をただ購入するだけで利益が出るという単純な話ではありません。次に紹介する投資方法とセットではじめて効果が出るものなのです。
この投資方法が最重要なのですが、長くなってしまうので、こちらの記事を絶対にご確認ください。
③最悪の場合のシナリオを考えておく
私が20年前に投資に失敗した理由③:いつかまた株価が上がるだろうとずるずる放置してしまった
20年前の私は当時買った株価より数日後にもっと高い株価で売れていたから、たとえ株価が安くなっても、しばらく持ち続けていればまた以前のような株価に戻るだろうと自分勝手な妄想を抱いていました。
ただ、インデックス投資ならいずれ購入時の価格に戻る可能性は高いでしょうが、新興市場の名前も聞いたことがなかった個別の企業の株価がそう簡単に元に戻ることはあるのでしょうか?上場直後のお祭り相場はあっという間に停滞して、その後は落ちていく一方でした。
半分の値段になったのならもう売っておけばよかったものを、まるで何事もなかったことのように現実逃避して、恐ろしいことに記憶から消し去ったのです。
ずるずる今も放置していたのですが、新NISAを始めるときに久しぶりに証券会社のホームページにログインをして、株価を見たらなんと購入価格の1/300になっているではないですか!
失敗しない投資のはじめ方③:最悪の場合のシナリオを考えておく
失敗しない投資のはじめ方①できちんと計画を立てて、②で将来の成長を信頼できる対象に投資をしているので、長期間運用していけば、あなたの目標の投資成果を達成できる可能性はかなり高いはずです。
ただし、目標の投資成果を得るのは20年以上も先の話なので、それまでの間に将来何があるかは誰にもわかりません。
重ねてになりますが、私がおすすめしているのは長期投資です。なので、4~5年後は正直、たとえ1/3の株価になっていてもまだ大丈夫です。10年後辺りからはご自身の目標に応じて、最悪のシナリオを用意しておく必要があります。
私の場合の最悪のシナリオ
私の目標は新NISAを活用して資金1,800万円を20年後に5,000万円に増やすことでした。
最悪のシナリオとしては10年後に半分の900万円位になっていることも十分考えられます。今回はインデックスの長期投資なので、損切りすることは考えていません。
ただ、10年後に半値になっていたら、20年後に5,000万円は厳しいかもしれませんので、そのような状況になっていたら、50代で副業を始めるか、定年後も働くか、老後は節約生活をおくるかを検討したいと思っています。
私のメインの投資先はS&P500という銘柄ですが、過去50年のデータでは5年後や10年後では元本割れしている場合もあり、最悪の時期には半値近い場合もありました。ただ、20年以上運用を続ければ99.9%で2倍以上になっていたという実績もあります。
最悪のシナリオを考えるうえで、この過去データは参考になるかと思いますので、詳細はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
本記事では投資をはじめる前に絶対に考えておく必要がある以下の3つの心得を詳細に紹介してきました。
- 投資をはじめる前に必ず投資の目的を明確化する
- 投資先は絶対にインデックス投資
- 最悪の場合のシナリオを考えておく
この3つの心得を守らないで投資をはじめてしまうと、私の20年前のように失敗して損をする可能性が高いです。
次は実際に投資をはじめていく前に、2024年から始まった新NISAの制度についてまずは理解していきましょう。特に投資初心者はこの制度を最大限に利用しない手はないです。