NISAの非課税枠の1,800万円について、
- NISAの非課税枠は5年で埋めないといけないとよく聞くが本当なのか
- 毎月30万円なんてとても積み立てられない。自分の身の丈に合った投資額だとどうなるのか
と疑問に思っている方も多いかと思います。
今回の記事ではこのような疑問に対して、毎月いくら積み立てると20年後にいくらになっているかをシミュレーションして、私の毎月のおすすめ投資額を紹介していきたいと思います。
NISAの非課税枠を全部使いたい場合は最低でも5年かかる
NISAの非課税枠は1,800万円ですが、年間投資枠としてつみたて投資枠と成長投資枠を足して360万円という条件もあります。
NISAについて復習したい場合はこちらの記事もご確認ください。
よって最速で非課税枠の1,800万円を埋めるためには最低でも5年はかかるのです。
NISAの非課税枠は5年で埋める必要あるのか
毎月30, 20, 10, 5万円を積立すると非課税枠を埋めるために何年かかるのか
今まで銀行貯金しかしておらずこれから投資を始める40代くらいの読者をターゲットにしているので、毎月の積立額は少し多めの以下で見積もり、定年あたりの20年後くらいにいくらになっているかをシミュレーションしてみます。
- 毎月30万円ずつ年間360万円積立→5年で非課税枠達成
- 毎月20万円ずつ年間240万円積立→7.5年で非課税枠達成
- 毎月10万円ずつ年間120万円積立→15年で非課税枠達成
- 毎月5万円ずつ年間60万円積立→20年後は非課税枠1,200万円まで利用
年利はS&P500を想定して8%で計算
年利については8%で運用しています。8%にしている根拠はこちらの記事でS&P500の1970年以降の平均から8~9%と計算できたので、この値を使っています。
毎月30, 20, 10, 5万円を積立した場合の20年後の運用結果
それぞれの積み立てで運用した場合、20年後は以下の金額になっていました。
- 毎月30万円ずつ年間360万円積立→7,241万円
- 毎月20万円ずつ年間240万円積立→6,608万円
- 毎月10万円ずつ年間120万円積立→5,121万円
- 毎月5万円ずつ年間60万円積立→2,945万円
毎月30万円積立 vs 毎月20万円積立
毎月30万円で年間360万円積み立てる方がもちろん20年後に一番多くの額を手に入れられますが、毎月20万円で年間240万円積立の場合との差を比べてみてください。
7,241万円 – 6,608万円 = 633万円です。
毎月20万円で年間240万円積立と、毎月10万円で年間120万円積立の場合との差は
6,608万円 – 5,121万円 = 1,487万円です。
毎月20万円と毎月10万円の20年後の差に比べると、毎月30万円と毎月20万円の20年後の差は思ったより少なくないでしょうか。
NISAは毎月20万円積み立てがちょうどよい(私の個人的主観)
ここからはかなり個人的な感覚もあるかと思いますが、毎月30万円積立と毎月20万円積立の20年後の約600万円の差のために、先に600万円(この5年間に毎年120万円)を捻出する必要があるなら、私は毎月20万円積立を選びます。
私は現在の銀行貯金の額と毎月の余裕資金から見て、毎月20万円の年間240万円を7.5年間で積み立てるのが無理せずちょうどよかったのです。
毎月30万円積立が余裕な方なら、その方がリターンが大きくなる可能性は高いですし、毎月10万円積立でも年利8%で5,000万円は超える見込みなので、毎月の積立額はあなたの余裕のある額で設定するのが良いです。
繰り返しになりますが、投資の基本は無理をしない額を毎月同じ額で積み立てて、長期投資することです。
最後に私の毎月20万円積立のポートフォリオを紹介しておきます。