ネット証券会社主要四社の新NISAのクレカ積立の上限が10万円まで対応されましたね。かなり複雑でどの証券会社でNISA口座を開設すればよいか悩みますよね。
こちらの記事では4つの質問に答えるだけで簡単にあなたにおすすめの証券会社を選ぶ方法を紹介いたします。(2024年4月時点)
また、NISAでの積立投資にはクレジットカードを利用したクレカ積立を利用される方が多いかと思いますので、それぞれの証券会社であなたに最適なクレジットカードも紹介します。
取扱商品や取引手数料はどの証券会社もほぼ同じ!
まず、投資をはじめるにあったって一番最初に気になるのは各々の証券会社が扱っている取扱商品や取引手数料になるかと思います。下の表は主要証券会社のNISA口座での取引手数料、取り扱い投資信託銘柄数の比較になります。2024年4月時点ではどの証券会社もほぼ同じ条件となっており、この情報だけでは選べませんね。
簡単!4つの質問に答えるだけであなたにおすすめなNISA口座を開設する証券会社が選べます
取り扱い商品や取引手数料は各社ほぼ横並びの状態のため、新NISA開始にあたっては、各社どのポイントサービスを扱っているかや、ポイント還元率がどのくらいかで競争が行われております。
注意いただきたいのはポイント還元率にはあまり一喜一憂はしない方がよいかと思います。つい先日(2024年4月)もクレカ積立10万円への拡張に伴い、各社ポイント還元率の改善や改悪がありました。NISA口座は年に一回だけなら証券会社の変更はできますが、わずかなポイント還元率変化ごとに口座を移管するのも大変です。よって、私のおすすめとしては、あなたの生活スタイルにあったポイントを扱っている証券会社を選ぶのが良いかとは思います。
ただ、各社の提供サービスが複雑になっていてどこを選んでよいか悩んでいる方も多いかと思いますので、4つの質問に答えるだけで簡単にあなたにおすすめの証券会社を選べる方法を提案します。まずは下の質問を見てあなたにおすすめの証券会社はどこか見つけてみてください。
次の章以降で、証券会社ごとのおすすめポイントを紹介していくので、上の質問で選んだ証券会社が本当にあなたに合っているかをご確認ください。
楽天証券でNISA口座を開設するおすすめ3大ポイント
すでに楽天ポイントを貯めているあなたはNISA口座も楽天証券がおすすめです。おすすめする3大ポイントをご紹介します。
①楽天カードのクレカ積立で毎月10万円まで0.5~1ポイント獲得
楽天証券でNISAをはじめる場合には、楽天ポイントを貯めるのが目的だと思います。ポイントを効率的に貯めるためには、既にお持ちかもしれませんが、楽天カードでのクレカ積立が必要になります。
楽天カードの種類ごとの特徴を比較したのが以下の表になります。楽天カードは一般カードでもお買い物ポイント還元率が1%つきますし、プレミアムカードでも年会費11,000円とそれほど高くなく、他のクレジットカード会社に比べて、カード種類による差分が小さいのが特徴です。
私がおすすめする楽天カードの種類の選び方としては、積立投資額を基準として、
- クレカ積立を毎月10万円する場合はゴールドカード
- クレカ積立を毎月9万円以下の場合は一般カード
です。理由としては、ゴールドカードで毎月10万円積み立てると年間9,000ポイントとなり、ゴールドカードの年会費2,200円を引いて、6,800ポイントが残ります。これが一般カードで積み立てた場合の6,000ポイントより多くなるからです。
ただし、楽天カードはカード種類による差分が小さいので、クレカ積立が9万円以下でも毎月の楽天市場でのお買い物利用額が多ければゴールドカードを使うのもよいですし、海外旅行や出張が多い方は空港ラウンジを利用するためにプレミアムカードにするという選び方もあります。
②楽天キャッシュでさらに追加で毎月5万円まで0.5ポイント獲得
これは他の証券会社にはない楽天証券のみのお得なポイントです。楽天キャッシュ(電子マネー)で毎月5万円まで積み立てが可能となります。よってクレカ積立と合わせて、最大で積立投資だけで年間15,000ポイントを獲得することができるのです。(楽天プレミアムカードでの毎月10万円のクレカ積立+楽天キャッシュでの毎月5万円積立)
毎月15万円以上の積立を計画している場合はかなりお得ですね。
楽天キャッシュの詳細についてはこちらの公式サイトをご確認ください。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rfund/guide/rcash.html?l-id=pc_point-program_cash
③ポイント投資で楽天スーパーポイントアップ
貯めた楽天ポイントを使って、1ポイント=1円で投資に利用をすることが可能で、ポイント投資(1ポイント以上利用すればよく、残りは現金でも問題ない)で月30,000円の投資信託を購入することでその月の楽天市場での買い物のポイントが+0.5倍されます。
このポイント投資で楽天市場での買い物のポイントアップするのは、楽天スーパーポイントアップ(SPU)の達成条件の一つとなっていて、他にもモバイル、銀行、証券、カード、トラベル、でんきなど全て楽天でそろえていくとポイントが最大+17倍となるとのことで、楽天ポイントだけで生活できるんじゃないかくらいすごいシステムですね。
楽天スーパーポイントアッププログラムの詳細はこちらの公式サイトをご確認ください。ポイント投資でSPU達成にはマネーブリッジの設定も必要なので、ご注意ください。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/campaign/spu//?l-id=pc_point-program_spu1
楽天証券でNISA口座を開設する
以上のように楽天証券でNISA口座を開設すると
- 楽天カードのクレカ積立での毎月10万円積み立てで年間最大12,000ポイント獲得
- 楽天キャッシュでの毎月5万円積み立てで年間最大3,000ポイント獲得
- ポイント投資で楽天スーパーポイントアップ
と楽天ポイントがザクザクたまりますので、楽天ポイントを集めている方は楽天証券でNISA口座を開設するのがおすすめです。
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auカブコム証券でNISA口座を開設するおすすめ2大ポイント
auカブコム証券は以下のような二つのタイプの方におすすめで、ポイントとしてはPontaポイントが獲得できます。
- 携帯通信キャリアでauをお使いの方
- auは使っていない。すでに他のクレジットカードを常用してポイ活しているが、NISAのクレカ積立でも年会費無料でお得にポイントを稼ぎたい方
①クレカ積立で毎月10万円まで最大2%ポイント獲得
携帯通信キャリアでauをお使いの方にはauマネ活プランという携帯電話の料金プランを利用することで、通信料金支払い時のポイント還元率だけでなく、クレカ積立でのポイント還元率が最大2%にもなるのです。例えばSBI証券でポイント還元率2%を得るためには、毎年、お買い物での年間利用額が300万円を超えている必要があります。auカブコム証券の場合はゴールドカードを利用して、auマネ活プランさえ利用すれば、年間のお買い物での利用額が例え0円でも2%ポイント獲得の恩恵を受けられるのです。さらに最初の12カ月限定にはなりますが、追加で1%のポイント獲得となるので、毎月10万円の積立投資の場合、3%のポイント獲得で、一年間でなんと36,000ポイントが獲得できるのです。
auマネ活プランとは携帯電話の料金プランでau携帯電話だけでなく、クレジットカード、銀行、証券会社もauを使うことでかなりお得なサービスとなっています。auマネ活プランについての詳細はこちらの公式サイトをご確認ください。https://www.au.com/pr/moneyactivity/plan
②年会費無料カードでも毎月10万円のクレカ積立で1%ポイント獲得
これは他の証券会社にはない、auカブコム証券のみのお得なポイントです。先ほどの表を見てもらえばわかるように、年会費無料で発行できるau PAYカードでのクレカ積立で毎月10万円まで1%のPontaポイントが獲得できます。他の証券会社では以下のように毎月10万円積立で1%のポイントを獲得するのはかなり厳しい条件となっているのです。
- 楽天証券ではゴールドカード(年会費11,000円)でないと1%のポイントを獲得できない
- マネックス証券ではクレジットカードの年会費永年無料ですが、毎月5万円以上はポイント還元率が1%より少なくなってしまう。(10万円積み立ての場合は0.73%のポイント還元率)
- SBI証券ではゴールドカードで前年にお買い物で100万円以上カード利用していないと1%のポイントを獲得できない。
よって、楽天ポイントやVポイント、Pontaポイント以外のポイントを集めるためのクレジットカードを普段利用されている方はそのカードはそのまま利用しながら、年会費無料のau PAYカードで毎月10万円の積立投資をすることで、年間12,000のPontaポイントも獲得できるのです。貯まったPontaポイントはauカブコム証券で1ポイント=1円でポイント投資にも利用できます。
auカブコム証券でNISA口座を開設する
以上のように携帯通信キャリアでauを利用していればクレカ積立で年間最大24,000ポイント獲得できますし、auを利用していなくても年会費無料のクレカ積立で年間最大12,000ポイントが獲得できるauカブコム証券でNISA口座を開設するのがおすすめです。
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マネックス証券でNISA口座を開設するおすすめ2大ポイント
①年会費無料カードで毎月5万円以下のクレカ積立で1.1%ポイント獲得
以下の表のように年会費無料のクレジットカードでの積立投資で、毎月5万円以下の積立の場合はマネックスカードが1.1ポイント獲得で一番お得になります。
なお、今なら2024年4月1日~2024年9月30日の期間限定で毎月10万円以下の積立に対して、なんと2.2%のポイントが獲得できます。毎月5万円積立なら月1,100ポイント、毎月10万円積立なら月2,200ポイントになるので、マネックス証券でNISA口座を作ると決めたら、早く口座を開設した方がお得ですね。
②他社ポイントに交換しやすい
以下の他社ポイントへ等価交換ができます。dポイントやamazon、nanaco、waonのポイントは他の証券会社だと獲得できないので、マネックス証券だけの特典ですね。
ANAとJALのマイルへの交換もできますが、1000ポイント=250マイルとなっているので注意が必要です。
マネックス証券でNISA口座を開設する
以上のように、
- クレカ積立でクレジットカードを作成するなら年会費は無料がよい
- 毎月のクレカ積立の金額は5万円以下
- dポイント、amazon、nanaco、waonのポイントを集めている
の方はマネックス証券でNISA口座を開設するのがおすすめです。
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SBI証券でNISA口座を開設するおすすめポイント
SBI証券は2024年11月以降でクレカ積立のサービス内容が大幅に変更されています。2024年10月までのサービス内容も含めて、詳細はこちらの記事にまとめています。
2024年11月以降のSBI証券は普段のお買い物で三井住友カードを利用している方向けにクレカ積立でのポイント獲得が多くなっています。年間10万円以上お買い物で三井住友カードを利用しない場合、獲得ポイントが0になってしまうので、ご注意ください。
①年間300万円以上のカード利用は三井住友カード プラチナプリファードがおすすめ
プラチナプリファードを利用した場合に、お買い物でのカード利用額に応じた獲得ポイントを下の表にまとめてみました。クレカ積立については毎月10万円としています。クレカ積立については、お買い物でのカード利用額が300万円以上なら2%のポイント還元率、500万円以上なら3%と他証券会社に比べて最高ポイント還元率はやはりSBI証券が維持しています。また、三井住友カードには継続特典というものがあり、プラチナプリファードの場合は前年利用額が100万円ごとに10,000ポイントで最大400万円分で40,000ポイントが獲得できるのです。
表の赤字部分は他の種類の三井住友カードよりお得になりますが、プラチナプリファードは年間300万円以上お買い物でカード利用する方にはかなりお得なクレジットカードになっています。
プラチナプリファードの年会費は33,000円と他証券会社のクレジットカードに比べて高額ですが、クレカ積立やお買い物での高いポイント還元率で想像よりは簡単に年会費分のポイントは稼げてしまうのです。
一点注意していただきたいのは、表の青地部分のように年間のお買い物でのカード利用額が低い場合は、2024年10月以前のようにクレカ積立だけでは年会費分の元は取れなくなっています。
三井住友カードならいつも使うあのお店でポイントが+6%以上
上の表ではお買い物での獲得ポイントは最低の還元率の1%で計算しています。クレジットカードの特約店というと聞いたことも行ったこともないような店舗ばかりが並んでいるイメージがないでしょうか?三井住友カードの特約店はいつも利用する有名店ばかりで、お買い物時、例えば以下のような特約店を利用する場合、基本ポイントに追加でこんなにもポイントが付与されます。これはNLカード共通の特典になりますので、実際にはこの表以上のポイントは獲得できるはずです。
コンビニ: セブンイレブン / ローソン / ミニストップなど +6%
コーヒー: ドトール / エクセルシオールなど +6%
ファストフード: マクドナルド / モスバーガー / すき家など +6%
ファミレス: サイゼリヤ / ジョナサン / ガストなど +6%
旅行: Expedia +14% / Hotels.com +11%
ふるさと納税: さとふる / ふるなび +4%
などいつも利用する有名店ばかりの特約店一覧はこちら
②年間100~300万円のカード利用は三井住友カード ゴールド(NL)がおすすめ
次にゴールドカードを利用した場合に、お買い物でのカード利用額に応じた獲得ポイントを下の表にまとめてみました。クレカ積立についてはプラチナプリファードと同じく毎月10万円としています。また、ゴールドカードの継続特典は前年利用額が100万円以上の場合に10,000ポイントが獲得できます。プラチナプリファードのように200万円以上の利用にはポイントが付与されないので、ご注意ください。
ゴールドカードは表の赤字部分のようにお買い物での年間カード利用額が100万円以上300万円未満の方にお得になっています。ゴールドカードの年会費は5,500円ですが、お買い物での年間カード利用額が100万円以上になると、翌年以降は年会費が永年無料となりますので、年会費無料でゴールドカードが持てますね。
こちらも注意点としては、表の青地部分のように年間のお買い物でのカード利用額が10万円以下の場合は、クレカ積立でのポイントは一切できなくなってしまいます。
③年間10~100万円のカード利用は三井住友カード 一般カード(NL)がおすすめ
最後に一般カードを利用した場合に、お買い物でのカード利用額に応じた獲得ポイントを下の表にまとめてみました。
一般カードは表の赤字部分のようにお買い物での年間カード利用額が10万円以上100万円未満の方にお得になっています。年会費は無料です。
こちらも注意点としては、表の青地部分のように年間のお買い物でのカード利用額が10万円以下の場合は、クレカ積立でのポイントは一切できなくなってしまいます。
SBI証券でNISA口座を開設する
以上のように、SBI証券はVポイントが獲得でき、普段のお買い物で三井住友カードを利用できる方にお得になっています。年間のカード利用額ごとに
- 300万円以上の場合はプラチナプリファード
- 100万~300万円の場合はゴールド
- 10万~100万円の場合は一般カード
がおすすめとなっています。Vポイントは普段のお買い物でもためやすく、新NISAを機にこれからポイ活もはじめようという方にもSBI証券はお得ですね。
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4証券会社の投資信託保有ポイントの比較
最後に4証券会社ともに投資信託を保有しているだけでポイントが獲得できるサービスがあり、NISAとの相性が良いです。下の表では4証券会社で投資信託の代表的な銘柄S&P500とオルカンを保有した場合のポイント還元率とNISAの非課税枠1,800万円分を保有した時に獲得できるポイントを比較しました。
auカブコム証券はクレカ積立のポイント還元率が優秀でこの投資信託保有ポイントに関しては他社に少し劣っています。それ以外の証券会社はそれほど大きな差はなく、ちょっとしたお小遣いとしてありがたいですね。