徹底比較!S&P500トップ10とFANG+ おすすめはどちら?

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新しい投資信託Tracers S&P500トップ10インデックスの販売が発表されましたね。今までGAFAMなどの米国のビックテックに集中投資する投資証券としてはFANG+が人気でしたが、これから選択肢が増えそうですね。

私も今まではNISAの成長投資枠のサテライトとしてFANG+に投資していましたが、このTracers S&P500トップ10インデックスが出てきたので、入れ替えるかか非常に迷いますね。

本記事ではTracers S&P500トップ10インデックスとiFreeNEXT FANG+を比較して、私としてはどちらをおすすめするか決めていきたいと思います。

【2024年7月更新】Tracers S&P500トップ10が販売開始して2カ月が経ち、改めて、人気のニッセイ NASDAQ100、iFreeNEXT FANG+、そしてTracers S&P500トップ10の三銘柄を徹底比較してみたので、アップデート版のこちらの記事もご覧ください。

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Tracers S&P500トップ10とiFreeNEXT FANG+の概要比較

Tracers S&P500トップ10S&P500指数の構成銘柄のうち、時価総額上位10社の株式で構成される株価指数(S&P500トップ10指数)に連動した投資信託です。

Tracers S&P500トップ10はNISAの成長投資枠で購入が可能です。

iFreeNEXT FANG+は次世代テクノロジーをベースに、グローバルな現代社会において人々の生活に大きな影響力を持ち、高い知名度を有する米国上場企業を対象に構成された株価指数(NYSE FANG+指数)に連動した投資信託です。

iFreeNEXT FANG+はNISAのつみたて投資枠、成長投資枠の両方で購入が可能です。

Tracers S&P500トップ10とFANG+の構成銘柄比較

S&P500トップ10とFANG+の構成銘柄は以下の表のようになっています。構成銘柄としては7割は同じ銘柄になっています。

S&P500トップ10とFANG+の組入比率は大きな違いがあり、S&P500トップ10は時価総額荷重平均(構成銘柄の時価総額の合計値を基準時点での時価総額合計で割った値)、FANG+は均等加重平均(すべての構成銘柄を均等に配分する)で構成されています。

S&P500トップ10とFANG+はどちらも構成銘柄の入れ替え、構成比率の調整は年4回行われます。S&P500トップ10については毎年6月に銘柄の入れ替え、3, 6, 9, 12月に構成比率の調整が行われます。

構成銘柄の入れ替えは、S&P500トップ10は時価総額に応じてすべての銘柄が入れ替え対象なのに対して、FANG+の方は名前の通り、F(メタ・プラットフォーム 旧Facebook)、A(アマゾン・ドット・コム)、N(ネットフリックス)、G(アルファベット 旧Google)は固定されていて、それ以外の6社が入れ替え対象となります。

2024年6月 S&P500トップ10の構成銘柄の見直し

2024年6月21日に年に一度のS&P500トップ10の構成銘柄の見直しが行われました。

テスラ、ユナイテッドヘルス・グループ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ケンビューが除外となり、イーライリリー、ブロードコム、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーが追加になりました。

FANG+は構成銘柄の見直しがなかったのに対し、S&P500トップ10は時価総額加重平均で一気に3社が入れ替わり、特にテスラが除外となったので、S&P500トップ10とFANG+の構成銘柄の差が大きくなりましたね。

S&P500トップ10構成銘柄S&P500トップ10組入比率FANG+組入比率
マイクロソフト19.9%10%
アップル18.0%10%
エヌビディア17.4%10%
アマゾン・ドット・コム10.2%10%
メタ・プラットフォームズ6.6%10%
アルファベット(クラスA)6.3%10%
アルファベット(クラスC)5.3%
バークシャー・ハサウェイ4.5%
イーライリリー4.3%
ブロードコム4.2%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー3.4%
テスラ10%
ネットフリックス10%
ブロードコム10%
スノーフレイク10%
2024年6月24日時点S&P500トップ10FANG+の構成銘柄比較

Tracers S&P500トップ10とiFreeNEXT FANG+の信託報酬比較

Tracers S&P500トップ10の信託報酬は年率0.10725%iFreeNEXT FANG+の信託報酬は年率0.7755%です。

信託報酬の差は年率約0.67%ですが、これがどのくらいの差なのかイメージしづらいですよね。次のグラフはTracers S&P500トップ10とiFreeNEXT FANG+に毎月5万円積み立てを20年間行った場合の信託報酬合計の比較になります。Tracers S&P500トップ10とiFreeNEXT FANG+はどちらも年利10%で運用できたと仮定します。

20年間でTracers S&P500トップ10の場合は信託報酬の総額が約31万円、iFreeNEXT FANG+の場合はなんと約220万円となります。信託報酬は投資信託の基準価格に反映されますが、長期投資するとTracers S&P500トップ10の信託報酬の安さは大きなアドバンテージですね。

Tracers S&P500トップ10とiFreeNEXT FANG+の基準価格推移比較

最後にTracers S&P500トップ10とiFreeNEXT FANG+の基準価格の推移を比較します。

iFreeNEXT FANG+の設定開始の2018年1月31日からの比較でTracers S&P500トップ10は算出開始以前となるため、以下のサイトより入手したデータで仮説に基づいてバックテストされたパフォーマンスであり、実際のパフォーマンスではありません。2018年1月31日を10,000として比較しています。

https://www.spglobal.com/spdji/jp/indices/equity/sp-500-top-10-index-ttm-jpy/#overview

2023年以降はiFreeNEXT FANG+の方の伸びが勝っていますね。

結論:長期投資ならTracers S&P500トップ10がおすすめ

以上のように、Tracers S&P500トップ10インデックスとiFreeNEXT FANG+を比較してきました。

私は20年の長期投資を目指しているので、以下の二つの理由から今NISAの成長投資枠で購入しているiFreeNEXT FANG+はTracers S&P500トップ10インデックスへ切り替えようと考えています。

  • 信託報酬が安い
  • 構成銘柄がすべて入れ替え対象

もともと、米国のビックテックに集中投資したかったので、iFreeNEXT FANG+を購入していましたが、FANGの四社F(メタ・プラットフォーム 旧Facebook)、A(アマゾン・ドット・コム)、N(ネットフリックス)、G(アルファベット 旧Google)が固定されているのが気がかりで、20年間維持し続けるかは決めかねていました。

間違いなくこの数年はこの四社の成長に不安はありませんが、20年後となると誰にも予想はできません。であれば、毎年すべての構成銘柄を対象に入れ替えがあるTracers S&P500トップ10インデックスの方が安心です。

参考に私の現状のNISAのポートフォリオをご紹介しておきます。

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この記事を書いた人

東急線沿線に住んで20年以上。
東急ロイヤルクラブの会員になり、プラチナステージを目指す。
インデックス投資家。

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