2024年7月最新比較!S&P500トップ10とFANG+、NASDAQ100おすすめはどれ?

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新しい投資信託Tracers S&P500トップ10インデックスの販売が開始して約2カ月が経ちました。今までGAFAMなどの米国のビックテックに集中投資する投資信託としてはFANG+が人気で先日は以下の記事でこの二つの徹底比較を行いました。

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私はNISAの成長投資枠のサテライトとしてニッセイ NASDAQ100とiFreeNEXT FANG+に投資していましたが、この記事でお話ししたように、この度、iFreeNEXT FANG+をTracers S&P500トップ10に入れ替えを行いました。

ただ、巷ではTracers S&P500トップ10はNASDAQ100と似ていて迷うという声も聞きます。

そこで、本記事では、リスクを取った投資信託として人気のニッセイ NASDAQ100、iFreeNEXT FANG+、そしてTracers S&P500トップ10を2024年7月最新の情報で徹底比較していきたいと思います。

目次

S&P500トップ10とFANG+とNASDAQ100の概要比較

この三銘柄を比較したのが下の表になります。

Tracers S&P500トップ10iFreeNEXT FANG+ニッセイ NASDAQ100
連動指数S&P500トップ10NYSE FANG+NASDAQ100
組入銘柄数1010100
銘柄構成比率時価総額加重平均均等加重平均時価総額加重平均
運用会社日興アセットマネジメント大和アセットマネジメントニッセイアセットマネジメント
設立年月2024年5月16日2018年1月31日2023年3月31日
総資産額 (2024/7/12)461 億円2,726 億円2,005 億円
信託報酬0.10725 %0.7755%0.2035 %
NISA使用可能枠成長投資枠のみつみたて投資枠、成長投資枠成長投資枠のみ

やはりiFreeNEXT FANG+はかなりとがってますね。赤字で示したところが他の二つとは大きな差となります。

S&P500トップ10とFANG+とNASDAQ100の銘柄構成比率の比較

Tracers S&P500トップ10とニッセイNASDAQ100の時価総額荷重平均は構成銘柄の時価総額の合計値を基準時点での時価総額合計で割った値で配分する方式、iFreeNEXT FANG+の均等加重平均はすべての構成銘柄を均等に配分する方式となっています。

よって、Tracers S&P500トップ10とニッセイNASDAQ100は年に一度の銘柄入れ替え時に時価総額に応じてすべての銘柄が入れ替えられるので、米国のその時に強い勢いのある企業へ毎年継続的に投資できるメリットがありますね。

それに対して、iFreeNEXT FANG+はF(メタ・プラットフォーム 旧Facebook)、A(アマゾン・ドット・コム)、N(ネットフリックス)、G(アルファベット 旧Google)は固定されていて、それ以外の6社が入れ替え対象となっているので、この4社が数年、十数年継続して米国市場で力を持ち続けると信じられればこちらの銘柄の方が良いかもしれません。

また、iFreeNEXT FANG+はFANG以外の6社は時価総額順で選ぶわけではないので、将来の米国を引っ張っていくような企業が時価総額が上位になってしまう前の早い段階に採用されれば、今のエヌビディアやテスラのような株価の爆上がりを均等加重の高い比率で享受できる可能性があります。

S&P500トップ10とFANG+とNASDAQ100の信託報酬の比較

信託報酬についてはiFreeNEXT FANG+だけ極端に高くなっていますね。信託報酬については安ければ安いほどよく、以前こちらの記事でiFreeNEXT FANG+とTracers S&P500トップ10の信託報酬の差を比較してみました。

長期投資を考えている方なら、iFreeNEXT FANG+の信託報酬の高さはかなりデメリットになるかと思います。

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S&P500トップ10とFANG+とNASDAQ100のNISA使用可能枠の比較

三銘柄ともNISAの成長投資枠で利用することが可能です。

さらに、iFreeNEXT FANG+だけは設立日が5年以上経過しているため、つみたて投資枠での使用も可能となっています。

つみたて投資枠でオルカンやS&P500を使用せずに、リスクを許容して強気で投資したい場合はこの三銘柄の中だとiFreeNEXT FANG+しか選択できません。

S&P500トップ10とFANG+とNASDAQ100の構成銘柄の比較

S&P500トップ10とFANG+とNASDAQ100の構成銘柄の比較

次に三銘柄の構成銘柄を比較したのが下の表になります。

Tracers S&P500トップ10
(2024年6月21日時点)
iFreeNEXT FANG+
(2024年4月30日時点)
ニッセイ NASDAQ100
(2024年5月末時点)
マイクロソフト19.9%9.1%8.5%
アップル18.0%9.5%8.2%
エヌビディア17.4%9.0%7.6%
アマゾン・ドット・コム10.2%9.6%5.1%
メタ・プラットフォームズ6.6%8.2%4.5%
アルファベット(クラスA)6.3%11.1%2.8%
アルファベット(クラスC)5.3%2.7%
バークシャー・ハサウェイ4.5%
イーライリリー4.3%
ブロードコム4.2%10.0%4.4%
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー3.4%
コストコ2.6%
テスラ10.7%2.4%
ネットフリックス8.6%
スノーフレイク9.1%
その他51.2%

7銘柄は比率は違うものの三銘柄ともに入っています。

赤字はTracers S&P500トップ10にしかない銘柄、緑字はiFreeNEXT FANG+にしかない銘柄、青字はニッセイNASDAQ100にしかない銘柄になります。

Tracers S&P500トップ10は時価総額荷重平均方式なので、2024年6月時点の構成ではマイクロソフト、アップル、エヌビディアの上位3社で約60%を占めるのが特徴的で、上位数社の状況が全体の基準価格に影響しやすいです。

それに対して、iFreeNEXT FANG+は均等加重平均方式なので、下位のネットフリックスやスノーフレイクもほぼ均等の約10%ずつ割り振られているのが特徴的で、時価総額の低い会社の状況が全体の基準価格に影響しやすいです。

ニッセイNASDAQ100は100銘柄への分散投資なので、ここに記載の約10社で占めるのは約半分のみで、残りの半分はここに記載のない約90社が占めているのが特徴的です。

S&P500トップ10とFANG+とNASDAQ100の業種別構成比率の比較

次に三銘柄の構成銘柄を比較したのが下のグラフになります。

ニッセイNASDAQ100は世界有数のハイテク企業が中心のため、情報技術やコミュニケーションの比率が高いですが、100企業が含まれているので、そのほかの業種も他の二銘柄に比べればバランスよく入っています。

ただし、ニッセイNASDAQ100の特徴としては金融業を除かれています。

Tracers S&P500トップ10とiFreeNEXT FANG+は構成銘柄が10社しかないので、業種もニッセイNASDAQ100よりさらに情報技術やコミュニケーションの比率が高くなっています。

三銘柄ともこのような業種の偏りがあることを理解したうえで、投資先を選ぶ必要があるのを心にとめておいてください。

S&P500トップ10とFANG+とNASDAQ100の基準価格推移の比較【2024年7月時点】

最後に、Tracers S&P500トップ10が販売開始された2024年5月16日以降の約2カ月のTracers S&P500トップ10、iFreeNEXT FANG+、ニッセイNASDAQ100とeMAXIS Slim S&P500を加えた四銘柄の基準価格の推移をご覧ください。

2024年5月16日時点の四銘柄の基準価格を1としたときのその後の約2カ月の基準価格の推移になります。

二カ月とまだ短い期間ですが、ちょうどTracers S&P500トップ10、ニッセイNASDAQ100、eMAXIS Slim S&P500の三銘柄については、基準価格の推移の動きがきれいにほぼ同じようになっていて、振れ幅が

Tracers S&P500トップ10 > ニッセイNASDAQ100 > eMAXIS Slim S&P500

の順に大きくなっているのが分かるかと思います。

iFreeNEXT FANG+は銘柄構成が異なるので、少し異なる動きをしているものの、

iFreeNEXT FANG+ > Tracers S&P500トップ10

でTracers S&P500トップ10よりさらに振れ幅が大きくなっていますね。

まだ2カ月と期間が短いので、引き続き基準価格の推移は見守っていきたいと思います。

まとめ 私の投資方針

私の現状のNISAのポートフォリオについてはこちらの記事で公開していますが、米国関連では

eMAXIS Slim S&P500:ニッセイNASDAQ100:Tracers S&P500トップ10 = 5:2:1

の比率で投資しています。

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iFreeNEXT FANG+は均等加重平均なのと信託報酬が高いのがやはり私の投資方針と合わないため、私はポートフォリオから外しています。(すでに購入している分についてはそのまま放置ですが)

今回の比較を行ってみて、もう数カ月様子を見たいとは思いますが、私はニッセイNASDAQ100の比率を少し上げようかなと思うようになりました。

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この記事を書いた人

東急線沿線に住んで20年以上。
東急ロイヤルクラブの会員になり、プラチナステージを目指す。
インデックス投資家。

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