資産形成の重要性を理解していても、方法がわからず悩む人や、まとまった資金がなく投資をためらう人は多いです。この記事では、クレジットカードを利用した積立投資「クレカ積立」を詳しく解説します。記事を読めば、少額から始められる投資方法や、ポイント還元を活用した効率的な資産形成の方法がわかります。
クレカ積立とは、クレジットカードと投資を組み合わせた新しい資産形成方法です。毎月の支払いに合わせて自動的に投資ができるため、手軽に始められます。ポイント還元も受けられるので、効率的に資産を増やせます。
クレカ積立とはクレジットカードを利用して積立投資する方法
クレカ積立とは、クレジットカードを使って定期的に投資信託や株式を購入する方法です。毎月の支払いに合わせて自動的に投資が行われ、ポイントも貯まります。少額から始められ、長期的な資産形成に適しています。
主要な証券会社や銀行で提供されているサービスで、NISAなどの税制優遇制度と併用できる場合も多いです。ポイ活と投資を組み合わせた効率的な資産運用方法として注目されています。
クレカ積立のメリット
クレカ積立のメリットは以下のとおりです。
- ポイント還元が受けられる
- 少額から投資できる
- 自動引き落としで手間がかからない
- NISAにも対応している
ポイント還元が受けられる
クレカ積立では、通常のクレジットカード利用と同じように利用額に応じてポイントが貯まります。ポイントの還元率は通常のカード利用と同じで、現金や商品に交換可能です。
積立投資とポイント獲得を同時に行えるので、長期的な投資でポイントがたまりやすいです。クレジットカードによってはポイント還元率が上がるキャンペーンもあります。投資額に応じてより多くのポイントが獲得できるので、実質的な投資コストを下げられます。投資の収益性を高める効果も大きいです。
» クレジットカードの基本的な使い方や使用方法などを詳しく解説
少額から投資できる
クレカ積立の特徴の一つは少額から始められる点です。多くのサービスでは1,000円から投資を始められます。具体的な特徴は、以下のとおりです。
- 積立額の自由設定
- 1円単位の投資
- 豊富な選択肢
自由度が高いため、初心者でも気軽に始められます。少額でも複数の銘柄に分散投資できるので、リスクを抑えながら投資を学べる点が魅力です。定期的な積立を行うと、平均買付単価を抑えられる「ドルコスト平均法」の効果も期待できます。
生活スタイルに合わせて柔軟に金額調整ができるため、無理なく長期的な資産形成を目指せます。小さな成功体験を積み重ねることで、投資への理解を深められるのも魅力です。少額から始められるクレカ積立は、投資初心者にとって理想的な選択肢の一つです。
自動引き落としで手間がかからない
クレカ積立では、毎月自動的に指定金額が引き落とされます。手動で入金する手間がかからないため、継続的な投資が可能です。自動引き落としの仕組みは長期的な資産形成に適しており、忙しい人にもおすすめです。多くの場合、以下のような柔軟な設定ができます。
- 引き落とし日の設定
- 積立額の変更
- 積み立ての一時停止
生活スタイルに合わせて調整できるので、無理なく続けられます。自動引き落としを活用すれば、投資を習慣化させられるので、スムーズな積立が可能です。
» クレジットカードの引き落とし日に関する基礎知識とやるべき対応
NISAにも対応している
NISAに対応しているクレカ積立は、税制優遇を受けながら資産形成を行えます。非課税枠を利用できるため、長期的な投資に適しています。具体的な特徴は、以下のとおりです。
- 無期限非課税
- 年間360万円、一人最大1,800万円までの投資枠
- つみたて投資枠、成長投資枠への投資
NISA口座を開設している証券会社でクレカ積立を利用すれば、ポイント還元と税制優遇の両方を受けられます。上手に利用すれば、効率的な資産形成が可能です。
2024年から始まった新NISAについては以下の記事で詳細解説を行なっています。
クレカ積立の注意点
クレカ積立を始める際には、以下の点に注意してください。
- 毎月の積立額の上限が設定されている
- 買付日が選べない
- 家族カードでは積立できない場合がある
- 支払い限度額がある
- 投資のリスクがある
毎月の積立額の上限が設定されている
クレジットカードを使った積立投資は、毎月の積立額に上限が設定されています。多くのカード会社は投資リスクを管理するために、月の積立上限額を10万円程度に設定しています。上限金額はカード会社によって異なるので注意しましょう。ほとんどの場合、10万円以上の高額な積立はできません。
上限を超えて積立をしたい場合は、複数の証券会社、複数のクレジットカードを使用する方法があります。たとえば2社の証券会社で別々のクレジットカードを使えば、それぞれの上限まで積立ができるので、合計額を増やせます。上限額は変更される可能性があるので、最新情報の確認が大切です。
積立投資を始める前に、自分の利用しているクレジットカードの上限額をしっかりと把握しておくことが大切です。現在の上限額は、カード会社のウェブサイトや顧客サポートで確認できます。
買付日が選べない
クレカ積立では、買付日が選べない点に注意しましょう。多くの場合、買付日は毎月固定されており、投資家が自由に選択することはできません。通常、クレカ積立では毎月の特定日に自動的に買付が行われ、市場の状況にかかわらず定期的に投資を続けられます。
買付日の仕組みには長所と短所があります。長所は、ドルコスト平均法の原理にもとづいた投資ができる点です。市場の上下に関係なく定期的に投資を続けることで、長期的には平均的な価格で投資できる可能性が高まります。短所は、市場のタイミングを見計らって買付できない点です。
株価が大きく下落したタイミングで集中的に投資したいと思っても、難しいのが現状です。クレカ積立は長期的な視点での投資には適していますが、短期的な市場変動への対応は容易ではありません。投資を始める前によく理解しておきましょう。
家族カードでは積立できない場合がある
家族カードでは積立投資サービスを利用できない場合があります。カード発行会社や金融機関によって取り扱いが異なるためです。具体的には、以下のような理由で家族カードの利用が制限される場合があります。
- 本人確認
- 投資リスク管理
- 利用範囲の制限
家族カードでの積立を希望する場合は、事前に利用可能かどうか確認しましょう。使えない場合は、本人のクレジットカードでの積立を検討する必要があります。家族カードの制限は、安全な投資環境を維持するために設けられている場合が多いです。
カード会社によって対応が異なるので、詳しくは各カード会社に問い合わせてください。家族カードの利用制限は、投資の安全性を確保するための重要な措置です。
支払い限度額がある
クレジットカードを使った積立投資には、支払い限度額があることを覚えておきましょう。限度額は、通常の買い物や積立投資の合計額に適用されます。支払い限度額を超えると、積立が実行されない可能性があるので注意が必要です。
限度額は個人の信用度や収入によって異なります。たとえば、以下のような要因が影響します。
- 年収
- 職業
- 過去の支払い履歴
現在の限度額で不足する場合は、カード会社に限度額の引き上げを申請することも可能です。安易に限度額を上げるのではなく、自分の支払い能力をよく考えて決めましょう。積立投資の金額を設定する際には、支払い限度額を考慮に入れなければなりません。
毎月の通常の支出と積立額の合計が限度額を超えないよう、適切な金額設定をおすすめします。
投資のリスクを理解する
投資には必ずリスクが伴います。クレカ積立を始める前に、リスクを十分に理解することが大切です。投資商品には元本保証がないものも多くあり、市場の変動により、投資した金額を下回る可能性があります。短期間で売却すると、損失が出るリスクが高くなります。
分散投資を行うと、ある程度のリスク軽減が可能です。たとえば、以下のような方法があります。
- 複数の銘柄に投資
- 異なる業種の株式に投資
- 国内外の株式や債券に分散
投資を始める際は、自己責任原則を理解し、商品の仕組みやリスクをよく調べてください。長期的な視点で投資を行い、急激な相場変動時には冷静な判断を行いましょう。投資額は余裕資金の範囲内に抑え、定期的な投資状況の確認・見直しをおすすめします。
クレカ積立でカード・金融機関を選ぶポイント
クレカ積立で最適なクレジットカード・金融機関を選ぶには、以下のポイントを意識することが重要です。
- ポイント還元率
- 取扱い金融商品の種類・手数料
- 年会費の有無
- サービスの使いやすさ
ポイント還元率
ポイント還元率は、クレカ積立の重要な選択基準の一つです。一般的には1%前後ですが、中には2〜3%の高い還元率のものもあります。東急カードを利用する場合、東急線の利用でボーナスポイントが付与される場合もあります。東急線沿線に住む人や、日常的に東急線を利用する人にとって魅力的なポイントです。
東急カードでクレカ積立を始めたいあなたには以下の記事により詳細な始め方やメリットを解説しています。
還元率を検討する際は、以下の点に注意が必要です。
- キャンペーン
- 投資額対還元率
- 年会費
- ポイントの条件
投資だけでなく、日常使いでの還元率も考慮に入れましょう。複数のクレジットカードを使い分けると、還元率を最大化できますが、還元率の高いカードは審査が厳しい傾向にあります。自分自身の信用状況も考慮しましょう。
取扱い金融商品の種類・手数料
東急カードでクレカ積立をする場合は証券会社はSBI証券となり、幅広い金融商品を取り扱っています。具体的な取扱商品は以下のとおりです。
- 国内株式
- 外国株式
- 投資信託
- ETF
- REIT
- 債券
- 外貨建て商品
投資信託には、インデックスファンドやアクティブファンド、バランスファンドなど、さまざまなタイプがあります。株式投資信託や債券投資信託、MMFなども取り扱っているので、投資目的に合わせた選択が可能です。手数料面では、無料や低コストの商品もあり、コスト意識の高い投資家にも対応しています。
取引手数料や信託報酬、売買手数料、為替手数料、管理費用などがかかる商品もあるため注意が必要です。東急カードのクレカ積立では、さまざまな商品から自分に合ったものを選んで投資できます。ポイント還元と組み合わせると、さらにお得に資産形成を進められるのでおすすめです。
年会費の有無
年会費の有無は、クレカ積立を始める際の重要なポイントです。年会費無料のクレジットカードはコスト削減になりますが、有料のクレジットカードは特典や還元率が高い場合があります。具体的には、以下の点を考慮する必要があります。
- 年会費と還元率のバランス
- 付帯サービスの充実度
- 審査基準の違い
年会費無料のクレジットカードはコスト面で有利ですが、審査基準が厳しい場合が多いです。年会費有料のクレジットカードは、付帯サービスが充実している傾向が見られます。自分の利用状況や目的に合わせて、年会費の有無を選択してください。
年会費を支払っても、高い還元率や充実したサービスでカバーできるかどうかを考えてみましょう。
サービスの使いやすさ
使いやすいサービスを選ぶと、スムーズに投資を始められます。東急カードのクレカ積立サービスは、直感的なユーザーインターフェースを採用しています。モバイルアプリを提供しているので、スマートフォンからいつでも簡単に取引や口座確認ができるのが特徴です。
口座開設もオンラインで簡単に行えるため、わざわざ店舗に行く必要がありません。取引画面もわかりやすく設計されているので、投資初心者でも迷わず操作できます。カスタマーサポートも充実しており、困ったときすぐに相談できるのが魅力です。
投資に関する情報や教育コンテンツも提供されているため、知識を深めながら投資を進められます。積立設定や変更も簡単にできるので、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に対応できます。リアルタイムで口座情報を確認できるため、投資状況を常に把握できるのが魅力です。
セキュリティ対策も充実しているので、安心して利用できます。多言語に対応しており、日本語以外を母語とする人も利用しやすくなっているのが特徴です。東急カードのクレカ積立サービスは使いやすさを重視して設計されており、初めて使う人でも安心して始められます。
クレカ積立の始め方
クレカ積立を始めるには、以下の準備が必要です。
- クレジットカードの準備
- 証券口座の開設
- クレカ積立の設定
- 投資商品の選択
クレジットカードの準備
クレジットカードの準備は、クレカ積立を始めるための最初のステップです。特に、東急線沿線に住む人には東急カードをおすすめします。東急カードを選ぶ場合は、以下の手順で準備を進めてください。
- 東急カードの審査・発行
- 利用限度額の確認
- オンラインサービス登録
- セキュリティ設定
- ポイントプログラム登録
家族での利用を考えている人は、家族カードの発行も検討しましょう。家族カードでは積立できない場合がある点には注意が必要です。クレジットカードが届いたら、有効期限を確認し、利用明細の確認方法を把握してください。支払い方法を設定すると、クレカ積立の準備が整います。
証券口座の開設
クレカ積立を始めるには、証券口座の開設が欠かせません。口座開設の手順は簡単で、以下のように進めていきます。
- 証券会社を選ぶ
- ネット証券やメガバンク系など、さまざまな選択肢があります。自分のニーズに合った会社を選びましょう。
- 必要書類を準備する
- 本人確認書類とマイナンバーが必要です。
- 申し込む
- 申込はオンラインまたは店頭で行えます。オンラインの場合は、自宅から24時間いつでも手続きできるので便利です。
- 口座開設完了の通知を受け取る
- 本人確認手続きを行った後に口座開設完了の通知を受け取ると、証券口座の開設は完了です。
証券口座を開設したら、初期設定を行いましょう。パスワードの設定や入金方法の登録を行い、投資に関する知識や経験についてのアンケートに答える場合もあります。証券口座の開設は思ったよりも簡単です。手順に従って進めれば、スムーズに口座を開設できます。
どの証券会社で始めれば良いかお悩みの方には以下の記事であなたにおすすめの証券会社の選び方を詳しく解説しています。
クレカ積立の設定
クレカ積立の設定は簡単です。利用するクレジットカード会社や証券会社のウェブサイトにログインして、クレカ積立のメニューを選択します。メニューでは、以下の項目を設定します。
- 積立金額
- 投資対象
- 積立の頻度
- 積立開始日
- 引き落とし口座
積立金額では月額や上限額を、投資対象では投資信託やETFなどの選択が可能です。積立の頻度は毎月や隔月などから選べます。設定が終わったら利用規約に同意し、内容を最終確認しましょう。問題がなければ、申し込みを完了します。
クレカ積立の設定は、ウェブサイトで必要事項を入力するだけで簡単に始められるため、初めてでも安心です。
投資商品の選択
投資商品は、自分の投資目的やリスク許容度、投資期間、目標に応じて適切な商品を選びましょう。短期的な目標なら安全性の高い商品、長期的な目標なら成長性のある商品が向いています。
リスクをどの程度取れるかを考えてください。リスクが低い商品は安定していますが、リターンも低めです。リスクが高い商品は大きなリターンが期待できますが、損失の可能性も高いです。以下のように複数の商品に分散投資すると、リスクを抑えられます。
- 国内株式
- 海外株式
- 債券
- 不動産投資信託(REIT)
個別銘柄は難しいので、初心者は市場全体の動きに連動するインデックスファンドやETFがおすすめです。選ぶ際は、手数料や過去のパフォーマンス、運用会社の信頼性なども確認しましょう。過去の実績が将来の成果を保証するわけではない点に注意が必要です。
自分の知識や経験に合った商品を選び、もし投資先に悩んでいたら以下の記事も参考になりますますので、ご確認ください。
まとめ
クレカ積立は効率的な資産形成の手段です。日常的に東急線を利用する人には、東急線の利用でボーナスポイントが付与される、東急カードの利用がおすすめです。クレジットカードを使うと、自動的に積立投資ができるため、手間をかけずに投資を続けられます。
上限設定や買付日の制限など、いくつか確認しておくべき点があるので注意しましょう。クレジットカードを選ぶ際は、ポイント還元率や取扱商品、年会費などを比較検討しましょう。証券口座を開設し、クレカ積立の設定をすれば、簡単に始められます。
クレカ積立は東急線利用者にとって、便利で効果的な投資方法の一つです。ポイ活や投資に興味のある人は、ぜひ検討してください。